メイケイエールちゃん。昨年の今頃、まさかこんなに人気者になるなんて、アイドルホースオーディションで優勝して写真集まで発売するだなんて、思ってもみませんでした。
ミッキーアイルが好きなので毎年産駒はチェックしていたのですが、ミッキーアイル×シラユキヒメ血統の子がうまれて、どんな走りをしてくれるのかとっても楽しみにしていました。そして期待以上の新馬戦勝ちを見せてくれて、これは来たぞ、ミッキーアイル産駒！！とわくわくしたのを覚えています。
・・・が。なんでしょう。2歳の頃はね、まぁまだまだおてんばちゃんなんだなぁと。小倉2歳S、久しぶりにあんな姿勢になってる武豊ジョッキーを見ました。それでも雨などもろともせず、大外ぶん回して勝利する力強さはかっこよかった。とにかくスピードがものすごい。気性はね、まぁまだ2歳ですからね、パパ（ミッキーアイル）も行きたがりだったしね～、と思っていました。
3歳になればさすがに少しは落ち着いただろうと思ったチューリップ賞。この日わたしはテレビを観ながら「豊さんを落とそうとしちゃダメ！！」と叫んだのを覚えています。あのレースはもう「落馬しなくてよかった」の一言に尽きます。おてんばなんてもんじゃない。おてんばじゃ片付かない。あれは…き、き、気性難…！
そして桜花賞。後方からスタートしたくせにハナをとって、最下位。イリュージョンかな？？おまけにソングラインに不利を与えるし。平地再調教になるし。うう…もう…速いのに…せっかくめちゃくちゃ速いのに…ほんとはソダシちゃんにも負けないもの持ってるはずなのに…！
さらにキーンランドカップもね、観ていてわたしはエールちゃんの声が聴こえた気がしました。「やった！先頭になったよ！豊さん褒めて褒めて！え？あれ？まだ走るの？もういちばん前になったけど？？」戸惑ってるうちに失速、7着。あの桜花賞のあとでなぜか1番人気だったのに、7着。。。
その秋、スプリンターズステークス、鞍上が池添騎手に変更に。桜花賞で不利もらってるのに乗ってくれるなんて、なんとまぁ心の広い騎手なんでしょうって思った記憶があります。結果、出遅れからかかりまくってエイティーンガールやタイセイビジョンにぶつかっていき、脚が残っておらずの4着でした。桜花賞よりも多目に不利与えてどーすんねん！！
ただ、わたしの記憶ではこの頃です。武英智先生がインタビューで「メイケイエールは真面目過ぎるだけなんです。ふだんはとってもおとなしい。レースになると先頭をとらなきゃと、それが自分の仕事だと思ってしまう」という言葉が出たのが。
この記事が初出かわからないけどリンク貼っておきます。
biz-journal.jp
今でも、この頃に出たこの言葉がなかったら、エールちゃんはここまでものすごい人気になってなかったんじゃないかな、と思っています。実際某掲示板などには、なんだあの馬、もうレース出すなよ、レースクラッシャーだ、怪我したりさせたりする前に引退しろ、という書き込みもかなり多く見受けられていました。でもこのひとことから、世間が「そっか、真面目さゆえのものなのか」「かわいいじゃないか」と空気が変わった気がします。また、池添騎手の実直なTwitterも人気の後押しとなっていますよね。
秒でいいね！しましたね、このツイート。
そして今年1月、シルクロードステークス。まさに重装備で参戦したエールちゃん。あのフルカスタムな姿から陣営の努力や工夫がストレートに伝わってきて、心を打たれました。このときの武英智先生の「本当は女の子にこんなヘビーな矯正器具使いたくないんだけど…」といった言葉も、もうお父さんじゃん、って感じで好きでしたね。また、ものすごい数（に見える）の手綱を操ってエールちゃんに乗り続けてくれている池添騎手も、手綱の数だけよりかっこよく見えたものです。このレース勝った時、ちょっと泣いちゃった。
高松宮記念は残念だったけど力量が伝わる走りでしたし、そこからGⅡを2連勝。アイドルホースにもなっちゃって、馬名の通り、たっくさんの人たちからエールをもらえる競走馬になりました。
そしていよいよ大目標、2度目のスプリンターズステークスです！
エールちゃん、わたしまだ、写真集も買ってないしぬいぐるみの予約もしてないよ。全部、GⅠ優勝したらにとっておいてるんだ。ぬいぐるみだってGⅠのが欲しいのよ。きっかけはミッキーアイル産駒だからだったけど、今はただ純粋に、エールちゃん＆武英智厩舎＆池添騎手のチームメイケイエールを応援しているよ。結果は2番目でいいので、まずは他馬にぶつからない！ジョッキーを落とそうとしない！ケガしない！でがんばってきてね！
（とはいえナムラクレアもミッキーアイル産駒だし、シュネルマイスターも大好きだし、ほんと馬券はどうしたらいいのか）
